専門職としての経験を採用につなげる!50代からのステップアップ

一つの仕事に打ち込んで、仕事哲学のある方。多くの人が憧れます。NHKの某番組のように、仕事に対して真摯に向き合う姿勢に年齢は問われません。

 

専門職の方々に、中途採用を募集する企業はどのようなことを求めているのでしょうか?主に50代のクリエイティブな職種の方や「手に職」を持った方々が企業側からどのように見られているのかを知ることで、ご自身の転職に反映させていただければ幸いです。

 

他の年代と比べると激減する求人数 自分に何ができるかもう一度確認を

 

専門職が必要となる企業。さらに経験がものを言う50代の方を求める企業。
ということだけで、求人数は激減することは現実としてまず認識しなければなりません。

 

厳しい現実ですが、50代ともなるとパートタイム労働者などでもその募集が減ることから正社員の募集ともなると、応募が殺到することを想定しなければなりません。

 

 

上記グラフは、厚生労働省がとった統計結果です。男性の全労働人口に対する離職率と入職率(働き始める人の割合)を年齢別に推移を見たものです。
大まかに言うと転職等で会社が変わる人の割合を示しているものです。40代の割合が最も少ないですが、50代はそれと同水準となっています。
参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/14-2/kekka.html

 

つまり、仕事を辞めたり、転職によって会社を変える人がとても少ないという事です。
応募する人自体が少なくなるのですから、必然的に求人数も少なくなります。
この場合、求人を探してもいい求人が見つからない、募集をしてもいい人材が集まらないなど、企業と転職希望者のミスマッチがとても起こりやすくなります。

 

こうした場合、転職者側では、どのような人材を企業が欲しがっているのか、きちんと見極める必要が出てきます。

 

その中で、まずあなたの強みとなる専門性を棚卸しし、どういったことができるのかを再確認しましょう。例としては以下のようなものが挙げられます。

 

・介護職として長年の現場経験があり、緊急を要する事態でも柔軟な対応ができる
・薬剤師として様々な職場を経験し、医師と患者の要望をバランスよく処方箋に反映できる
・電気関係のメンテナンスを長年経験し、故障調査など判断力を要する現場も対応できる

 

どれも新卒で入社した人や、2,30代の中堅では難しい知恵と経験が必要不可欠な仕事内容です。

 

こうした長年の蓄積を必要とする専門性の高い仕事は一定の需要があり、50代でも募集対象となることが多いです。

 

では、同じような経歴と職能を持った人の募集があった際に、頭一つ抜きんでることができるのはどういった方なのでしょうか?

 

専門分野の知識も当然、他部門や客先との折衝などの交渉能力も求められる

 

専門知識はその仕事を長く続けていけば、自然と身に着いていくものです。
50代ともなれば、その道のプロフェッショナルですので、専門職を名乗るに恥じることない専門知識を身に着けていることは当然と言えます。

 

では、どのような部分で他の人と違いが出てくるのでしょうか?

 

専門分野の仕事を遂行するために、様々な他部門との調整が必要です。

 

例としては

・建築士で、電気、消防設備などの他の設計士と円滑な協議ができる
・医療関係の資格取得者で、他の専門職との協議をして、患者に最適な治療ができる
・システム関係の保全、設計を一手に引き受けて、顧客や営業などと協議し、うまく要望とコストのバランスをとる最善の提案をすることができる

 

など、様々な違う職種の人と協議をして、一つの結果を出すことができると、より大きな仕事につながります。

 

これは、対話力などという言葉で表されることもありますが、この仕事にどういったものを要求されているのかを聞き出すことができれば、それを仕事にも反映することができます。
要求事項が分かれば、専門職としての仕事をするだけです。
こうしたことで、「話の分かる専門職」として高評価を得ることができます。

 

 

上記グラフは、企業の採用担当者に中高年者の採用に重要視するものを聞いたアンケート結果です。
最も多かった回答は「人柄」、次に「専門職種や業界での知識や経験」となっています。
これらは、専門職として中途採用する場合に当然、持ち合わせているものと見えますので、次に多かった回答「専門性以外の業務遂行能力」について、他の専門職との差をつけるには絶好の能力となります。

 

高い給与に見合った専門的な仕事を成果として出せるかが課題

 

中途採用に合格するだけでも大変な50代の転職ですが、中途採用後も過酷な現状は変わりありません。

 

 

このグラフは、中高年の中途採用をなぜ行わないのかを聞いたアンケート結果です。最も多かった回答は「給与が高いから」となりました。

 

50代は日本の給与体系上どうしても高給となります。中途採用で入社しても高給となりますので、どうしてもその高い給与に見合った成果が必要となります。
50代の求人を出した企業も、こうした高い給与を支払ってでも中途採用を募集した事情(ベテランの人手不足、退職者の急増等)があります。
もし、採用後に給与に見合った成果が上げられなかった場合、冷遇や退職に追い込まれてしまう可能性もあります。
どういった仕事、役割が企業から求められているのか、面接時に聞いてみると言ったことをして、転職時のミスマッチを極力なくしていきましょう。

 

常に努力をして、専門知識や仕事に対する熱意を周囲に見せる必要があるでしょう。
他の年代でも同じことが言えますが、転職後の努力は極めて重要です。

 

まとめ  「人は何歳からでも成長できる」

 

人は厳しい現実を見たとき、そこから逃げ出したくなるものです。
しかし、それではいつまでたっても成長する機会を逃していることになります。

 

50代で転職をしなければならなくなったということは厳しい状況だということは、データからも明らかです。50代ともなれば、転職活動をする人の中には、転職しなければならない状況になったという人もたくさんいると思います。

 

50代で転職しなければならなくなった専門職の方も、この試練は成長する機会だと前向きに考えて活動してみてはいかがでしょうか。

 

かの有名な江戸時代の測量家伊能忠敬は、日本地図を作ろうと全国を回り始めたのは56歳です。
測量のために30歳の師匠に弟子入りをしたのは50歳の時です。
伊能忠敬を見れば、人は何歳からでも成長することが可能であることが良く分かると思います。

 

この記事を読んでいる50代の専門職の方々も、伊能忠敬のような大器晩成型であることを願っております。


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